仕事を辞めたい・退職がつらい時のメンタル整理ガイド|限界前の選択肢
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退職がつらいとき、最初に何をすればいい?
眠れない、朝起きられない、出社前に涙が出るといった体のサインがあるなら、退職を決める前に受診して休む段取りを取ります。辞めるかどうかは、休んで体調が落ち着いてから決めても遅くありません。 会社に自分で伝える力が残っていないときは、休みの連絡や退職の意思を第三者に伝えてもらう方法もあります。
状態別に、今日やることを分けます。
| 今の状態 | 今日やること | その次 |
|---|---|---|
| 体のサインがある(睡眠、食欲、朝の体調) | 医療機関の受診を予約し、会社に休む連絡をする | 休職するか、有給を使って退職するかを決める |
| 体は動くが、仕事内容や人間関係がつらい | 辞めたい理由を「業務量」「人」「待遇」に分けて書き出す | 異動・休職・退職のどれで解決するかを比べる |
| 上司に話すのが怖く、連絡もできない | 伝え方を、メール・書面・第三者のどれにするか決める | 退職日と有給の扱いを先に決める |
限界が近いサインは、どう見分ける?
次のうち当てはまるものが増えてきたら、受診や相談を考える目安です(編集部の目安)。
- 寝つけない、夜中や早朝に目が覚める日が続いている
- 食欲がない、または食べすぎてしまう
- 出勤前に吐き気、腹痛、動悸、涙が出る
- 休日も仕事のことが頭から離れず、休んだ気がしない
- 以前は楽しめていたことに興味がわかない
- ミスが増えた、文章が頭に入らない
自分の状態を数字で確かめたいときは、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」にある「5分でできる職場のストレスセルフチェック」が使えます。結果を残しておくと、受診時に説明しやすくなります。体調不良が中心なら体調不良・うつで退職したいときの進め方も参考にしてください。
辞める前に休むと、お金の面で何が違う?
会社の健康保険(協会けんぽ・健康保険組合)に入っている人は、退職する前に受診して休むかどうかで、受け取れるお金が変わる可能性があります。
- 傷病手当金は、業務外の病気やけがで仕事に就けない日に支給されます。 連続する3日間(待期)の後、4日目以降の休んだ日が対象で、待期には有給休暇や土日・祝日も含まれます。
- 支給される期間は、支給開始日から通算して1年6か月です。 1日あたりの額は、標準報酬月額の平均を30で割った額の3分の2が目安です。給与が出ている間は支給されません(給与が傷病手当金の額より少ない場合は差額が支給されます)。
- 退職後も続けて受け取れる条件があります。 退職日まで続けて1年以上加入していて、退職日(資格喪失日の前日)に傷病手当金を受けているか、受けられる状態(療養中で仕事に就けず、待期3日を満たしている)であることです。退職日に出勤すると、この条件を満たせなくなることがあります。ただし、一度仕事に就ける状態になると、その後また働けなくなっても支給されません。
受診しないまま退職すると3の条件を満たせないことがあるため、受診と休み始めの日付を退職日より前に整えます。申請の流れは傷病手当金の受け取り方で確認できます。公務員や共済組合の加入者、国民健康保険の人は、加入先で制度を確認してください。
社外で相談できる窓口は?
身近な人に話しにくいときは、公的な窓口を使えます。
| 窓口 | 相談の方法 | 向いている内容 |
|---|---|---|
| こころの耳(厚生労働省) | 電話・SNS・メール | 働く人の心の不調、職場のストレス |
| よりそいホットライン | 0120-279-338(フリーダイヤル・無料、24時間対応。福島県からは0120-279-226) | 悩み全般。ガイダンスで専門的な相談も選べる(外国語含む) |
| こころの健康相談統一ダイヤル | 0570-064-556(ナビダイヤル・通話料がかかる。曜日と時間は都道府県ごとに異なる) | 気持ちのつらさ全般。住んでいる都道府県の窓口につながる |
| 総合労働相談コーナー(都道府県労働局) | 面談・電話 | パワハラ、退職の拒否、未払い賃金など |
よりそいホットラインと統一ダイヤルの番号は、厚生労働省「まもろうよ こころ」の掲載で確認したものです。統一ダイヤルは050で始まるIP電話からはつながらないと案内されています。今すぐ命の危険を感じるほどつらいときは、退職の手続きより先に、これらの窓口か身近な人に連絡してください。
自分で伝えられないとき、退職代行はどう選ぶ?
何を頼みたいかで、選ぶ形態が変わります。
| 頼みたいこと | 形態 |
|---|---|
| 退職の意思を伝え、本人への連絡を控えるよう頼むだけ | 民間型・労働組合型・弁護士型のどれでも候補 |
| 有給消化や退職日を会社と調整してほしい | 労働組合型・弁護士型 |
| ハラスメントの慰謝料、未払い賃金、損害賠償への対応 | 弁護士型 |
弁護士でない者が報酬を得て法律事務を扱うことは、弁護士法72条で禁止されています。民間型は交渉ができない点を前提に選びます。形態ごとの違いは退職代行の運営形態の違いで比べられます。
退職後の失業手当は、体調で扱いが変わる?
体力の不足、心身の障害、病気やけがなどで離職した人は、正当な理由のある自己都合退職として「特定理由離職者」に含まれます。該当するかは、ハローワークが離職理由をもとに、給付制限の「正当な理由」と同じ基準で判断します。通院の記録や医師に書いてもらった書類があれば、手続きの際に持参できるよう保管しておきます。
病気やけがで続けて30日以上働けないときは、失業手当の受給期間(原則、離職日の翌日から1年)を最長3年延長できるので、すぐに働けない状態で退職したら延長を申請しておきます。手続きの全体は失業保険の手続きにまとめています。
根拠:ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲」、ハローワーク「基本手当について」
気持ち・状況別の記事
- 辞めたい気持ちを整理したい:仕事を辞めたいと感じたとき、会社を辞めたいと思ったら、仕事が限界かもしれないサイン
- 朝や出社前がつらい:朝起きられない、出社が怖い、仕事に行きたくない、月曜が憂鬱、サザエさん症候群
- 体調・家庭・お金の事情がある:親の介護、借金・ローン、元上司からの連絡
参考にした公的情報
本記事では、制度・法令に関わる説明について以下の一次情報を参照しています。個別の判断が必要な場合は、各窓口または専門家へ確認してください。
- 協会けんぽ:傷病手当金 待期3日、支給期間1年6か月、資格喪失後の継続給付の条件。
- こころの耳(厚生労働省) 電話・SNS・メール相談とストレスセルフチェック。
- 厚生労働省:まもろうよ こころ こころの健康相談統一ダイヤルなどの相談窓口。
- ハローワーク:特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲 体力の不足や心身の障害、疾病による離職の扱い。
よくある質問
Q.受診したら、会社に診断書を出さないといけませんか?
Q.有給休暇が残っていれば、退職日まで出社せずに済みますか?
Q.休職中に会社から退職を勧められました。すぐに応じるべきですか?
Q.辞めたい気持ちが一時的なものか、自分で判断がつきません。
Q.家族に「仕事を辞めたい」と言い出せません。何から伝えればいいですか?
まとめ
体のサインがあるなら、退職を決める前に受診して休む段取りを取ります。辞めるかは休んでから決めても遅くありません。
GUIDE 01 / 言い出せない・気持ちの整理
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