仕事を辞めたい・退職がつらい時のメンタル整理ガイド|限界前の選択肢

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仕事を辞めたい・退職がつらい時のメンタル整理ガイド|限界前の選択肢

退職がつらいとき、最初に何をすればいい?

眠れない、朝起きられない、出社前に涙が出るといった体のサインがあるなら、退職を決める前に受診して休む段取りを取ります。辞めるかどうかは、休んで体調が落ち着いてから決めても遅くありません。 会社に自分で伝える力が残っていないときは、休みの連絡や退職の意思を第三者に伝えてもらう方法もあります。

状態別に、今日やることを分けます。

今の状態今日やることその次
体のサインがある(睡眠、食欲、朝の体調)医療機関の受診を予約し、会社に休む連絡をする休職するか、有給を使って退職するかを決める
体は動くが、仕事内容や人間関係がつらい辞めたい理由を「業務量」「人」「待遇」に分けて書き出す異動・休職・退職のどれで解決するかを比べる
上司に話すのが怖く、連絡もできない伝え方を、メール・書面・第三者のどれにするか決める退職日と有給の扱いを先に決める

3問の簡易診断

自分に合う相談先を確認する

質問 1 / 3:今の状況に一番近いのは?

限界が近いサインは、どう見分ける?

次のうち当てはまるものが増えてきたら、受診や相談を考える目安です(編集部の目安)。

  • 寝つけない、夜中や早朝に目が覚める日が続いている
  • 食欲がない、または食べすぎてしまう
  • 出勤前に吐き気、腹痛、動悸、涙が出る
  • 休日も仕事のことが頭から離れず、休んだ気がしない
  • 以前は楽しめていたことに興味がわかない
  • ミスが増えた、文章が頭に入らない

自分の状態を数字で確かめたいときは、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」にある「5分でできる職場のストレスセルフチェック」が使えます。結果を残しておくと、受診時に説明しやすくなります。体調不良が中心なら体調不良・うつで退職したいときの進め方も参考にしてください。

辞める前に休むと、お金の面で何が違う?

会社の健康保険(協会けんぽ・健康保険組合)に入っている人は、退職する前に受診して休むかどうかで、受け取れるお金が変わる可能性があります。

  1. 傷病手当金は、業務外の病気やけがで仕事に就けない日に支給されます。 連続する3日間(待期)の後、4日目以降の休んだ日が対象で、待期には有給休暇や土日・祝日も含まれます。
  2. 支給される期間は、支給開始日から通算して1年6か月です。 1日あたりの額は、標準報酬月額の平均を30で割った額の3分の2が目安です。給与が出ている間は支給されません(給与が傷病手当金の額より少ない場合は差額が支給されます)。
  3. 退職後も続けて受け取れる条件があります。 退職日まで続けて1年以上加入していて、退職日(資格喪失日の前日)に傷病手当金を受けているか、受けられる状態(療養中で仕事に就けず、待期3日を満たしている)であることです。退職日に出勤すると、この条件を満たせなくなることがあります。ただし、一度仕事に就ける状態になると、その後また働けなくなっても支給されません。

受診しないまま退職すると3の条件を満たせないことがあるため、受診と休み始めの日付を退職日より前に整えます。申請の流れは傷病手当金の受け取り方で確認できます。公務員や共済組合の加入者、国民健康保険の人は、加入先で制度を確認してください。

根拠:協会けんぽ「傷病手当金」、健康保険法99条・104条

社外で相談できる窓口は?

身近な人に話しにくいときは、公的な窓口を使えます。

窓口相談の方法向いている内容
こころの耳(厚生労働省)電話・SNS・メール働く人の心の不調、職場のストレス
よりそいホットライン0120-279-338(フリーダイヤル・無料、24時間対応。福島県からは0120-279-226)悩み全般。ガイダンスで専門的な相談も選べる(外国語含む)
こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556(ナビダイヤル・通話料がかかる。曜日と時間は都道府県ごとに異なる)気持ちのつらさ全般。住んでいる都道府県の窓口につながる
総合労働相談コーナー(都道府県労働局)面談・電話パワハラ、退職の拒否、未払い賃金など

よりそいホットラインと統一ダイヤルの番号は、厚生労働省「まもろうよ こころ」の掲載で確認したものです。統一ダイヤルは050で始まるIP電話からはつながらないと案内されています。今すぐ命の危険を感じるほどつらいときは、退職の手続きより先に、これらの窓口か身近な人に連絡してください。

自分で伝えられないとき、退職代行はどう選ぶ?

何を頼みたいかで、選ぶ形態が変わります。

頼みたいこと形態
退職の意思を伝え、本人への連絡を控えるよう頼むだけ民間型・労働組合型・弁護士型のどれでも候補
有給消化や退職日を会社と調整してほしい労働組合型・弁護士型
ハラスメントの慰謝料、未払い賃金、損害賠償への対応弁護士型

弁護士でない者が報酬を得て法律事務を扱うことは、弁護士法72条で禁止されています。民間型は交渉ができない点を前提に選びます。形態ごとの違いは退職代行の運営形態の違いで比べられます。

退職後の失業手当は、体調で扱いが変わる?

体力の不足、心身の障害、病気やけがなどで離職した人は、正当な理由のある自己都合退職として「特定理由離職者」に含まれます。該当するかは、ハローワークが離職理由をもとに、給付制限の「正当な理由」と同じ基準で判断します。通院の記録や医師に書いてもらった書類があれば、手続きの際に持参できるよう保管しておきます。

病気やけがで続けて30日以上働けないときは、失業手当の受給期間(原則、離職日の翌日から1年)を最長3年延長できるので、すぐに働けない状態で退職したら延長を申請しておきます。手続きの全体は失業保険の手続きにまとめています。

根拠:ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲」、ハローワーク「基本手当について」

気持ち・状況別の記事

参考にした公的情報

本記事では、制度・法令に関わる説明について以下の一次情報を参照しています。個別の判断が必要な場合は、各窓口または専門家へ確認してください。

よくある質問

Q.受診したら、会社に診断書を出さないといけませんか?
A.病気欠勤や休職の手続きで、会社が診断書の提出を求めることがあります。必要になる条件は就業規則で確認し、医師には「仕事を休む必要があるか」を聞いて診断書を依頼します。
Q.有給休暇が残っていれば、退職日まで出社せずに済みますか?
A.退職日までの勤務予定日に有給を充てれば、出社せずに退職日を迎えられます。退職日の後に有給は使えないため、残日数と勤務予定日の数を数え、足りなければ退職日を後ろにずらすか、欠勤の扱いを会社と書面で確認します。
Q.休職中に会社から退職を勧められました。すぐに応じるべきですか?
A.その場で同意や署名をせず、提示された退職日、休職期間の満了日、退職理由の書き方を書面で受け取って確認します。退職日によって傷病手当金や失業手当の扱いが変わるため、回答は加入先の健康保険やハローワーク、総合労働相談コーナーに確かめてからにします。
Q.辞めたい気持ちが一時的なものか、自分で判断がつきません。
A.気持ちだけで判断せず、1〜2週間ほど睡眠時間、食事、出勤前の体調を毎日メモします(編集部の目安)。一時的な落ち込みか続いている不調かは、そのメモを受診時に医師へ見せると整理しやすくなります。
Q.家族に「仕事を辞めたい」と言い出せません。何から伝えればいいですか?
A.家族には、辞めたい理由より先に、眠れない・食べられないといった体の変化と、受診の予定を伝えます。退職の話は、休む期間の見通しと生活費の見込みがそろってから伝えると、家族も判断しやすくなります。

まとめ

体のサインがあるなら、退職を決める前に受診して休む段取りを取ります。辞めるかは休んでから決めても遅くありません。

GUIDE 01 / 言い出せない・気持ちの整理

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